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パリ便り17
今月で僕の東京のショップkeylime Tokyoが1周年を迎えました。Dhalのお客様の中にもわざわざ東京までいらしていただいた方がいて、とても嬉しかったです。
ショップが始まって1年ではまだまだひよっこです。だからこれからどんな店になっていくのかが楽しみでもあります。自分が思う「格好良い」だけだときっと物足りないと思います。そこに集まる人たちと一緒に作り上げる「格好良い」を見てみたい、なんて言ったら格好付け過ぎかもしれないけど、そんな気持ちです。
もし東京に来られた際には寄ってみてください。
今日書きたいのは、東京に来る少し前の話。
皆様はどんな携帯電話を使っていますか?
僕はiPhone 13 miniという機種を使っています。最近16が発売したので、年に一回の発売と考えると3年前に買ったことになります。
携帯電話は携帯するものなんだから小さい方が良い、という考えでminiを買いましたが、今はこのminiというのはラインナップにないようです。動画を見たりするのには大きな画面の方が良いのでしょうね。
ちなみに新しいiPhone 16で気になる機能はボイスメモをそのまま文字起こしできるところです。まだ英語のみらしいですが、取材の時の会話を文字起こしするのに使いたいです。
今はさまざまな文字起こしのウェブサイトがあるのですが、どれも機能がすごいんです。会話全体の要約だったり、英語の音声を日本語で文字起こししてくれたり。精度も結構高いと感じています。まだ文字起こしを使う前はボイスメモを繰り返し聞いて原稿を書いていたので、本当に便利になりました。
僕のiPhone 13 miniの話がしたいのに逸れてしまいましたね。
元から電池の持ちが良くはなかったのですが、ここ1年くらいはすぐに電池がなくなってしまい、1日も持たないのには困ったなと思っていました。
こんなものかと諦めていたのですが、Apple Storeでバッテリー交換ができると聞いて予約して行ってきました。
手続きをして「じゃあ2時間後にまた取りに来てください」と言われ外出。
まずは溜まっているフィルムの現像に行こうと思ったのですがiPhoneがないのでマップも乗換案内も見れません。記憶を頼りに辿り着いたら次はランチでも、と思うのですが馴染みのないエリアなのでレストランを探すのも勘が頼り。ウロウロしてようやく良さそうな店を見つけました。ご飯を待つ間も手持ちぶたさで暇なので道ゆく人たちを眺めたり、9月なのにまだ暑いななんて思いながら空を見上げたり。
誰かと一緒ならきっとお喋りを楽しんだりできますが、一人で携帯電話なしで過ごすというのはとても新鮮な体験でした。ここでポイントとなるのは「強制的」に携帯電話を使えないということだと思います。今日は携帯電話を家に置いて出かけよう、というのは仕事もあるしなかなか難しいでしょう。家で携帯電話を使わない時間を作ることは素晴らしいですが、家だったら本を読んだり他にやることを見つけられます。
結果的には1年のうちの貴重な2時間、もしかしたら(スマートフォンが登場してからの)一生のうちのとても貴重な2時間だったのかもしれません。
便利に効率化を図ることができるテクノロジーを僕は愛する一方で、自分と向き合って物事を考える時間を作るのが難しいとも感じてしまう。それに気付いたある日の出来事。
バッテリー交換のすゝめでした。